岡部、現役引退を表明「何の後悔もない」長野五輪団体で金

[ 2014年3月14日 13:48 ]

記者会見で現役引退を表明する岡部孝信=14日午後、札幌市内のホテル

 ノルディックスキー・ジャンプ男子の1998年長野冬季五輪団体金メダリスト、43歳の岡部孝信(雪印メグミルク)が14日、札幌市内で記者会見し「一生懸命やってきたので何の後悔もないし、自分でも驚くほどさっぱりした気持ち」と穏やかな表情で今季限りでの現役引退を表明した。今後は所属チームのコーチに就任する。

 9日の国内大会後にコーチ就任を打診され、引退を決めたという。現役時代の一番の思い出に長野五輪を挙げ「緊張する中で自分のパフォーマンスができて金メダルを取れたことがよかった」と振り返った。22日の伊藤杯大倉山ナイタージャンプが最後の大会となる。

 五輪代表に4度選ばれ、94年リレハンメル大会で団体銀メダル。2010年バンクーバー大会は日本選手団の主将を務めた。個人では95年世界選手権ノーマルヒルで優勝、ワールドカップ(W杯)は通算5勝を挙げた。

 雪印メグミルクは同じ長野五輪団体メンバーの斎藤浩哉監督が退き、原田雅彦コーチが新監督となる。

 ▼斎藤浩哉監督の話 子どものころから変わらずにジャンプが大好きで、私は負け続けてきた。ジャンプを語れるいい友達。彼の努力を見てきたし、最新のジャンプを知っている。期待している。

 ▼原田雅彦コーチの話 ファンを魅了するジャンプで、若い世代から目標にされる選手。私も目標にしていた。選手としての期待も大きかったが、指導者としての期待はもっと大きい。

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