田子ノ浦部屋が移転 旧三保ケ関を半年借りる 松戸から墨田区へ

[ 2013年12月26日 19:23 ]

移転先の旧三保ケ関部屋に荷入れする田子ノ浦親方=26日、東京都墨田区

 師匠の年寄名跡変更で鳴戸部屋から名称が変わった田子ノ浦部屋が26日、千葉県松戸市から東京都墨田区の旧三保ケ関部屋に移転し、田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)らが慌ただしく引っ越し作業を行った。来年にも別の場所に部屋建設を予定しており、半年間借りる予定。

 三保ケ関部屋は師匠だった元大関2代目増位山の定年により秋場所限りで消滅したが、稽古に必要な土俵や大勢の力士が寝泊まりする大部屋は使える状態だった。荷物を運び込んだ田子ノ浦親方は「ご厚意で借りられることになった。やっぱり稽古が一番です」と話し、27日にも稽古を開始する意向を示した。

 部屋を貸した元三保ケ関親方で歌手の増位山太志郎氏は「困ったときに協力するのは、お互いさまだ。“大家”として、稀勢の里には頑張ってほしい」と綱とりを狙う大関にエールを送った。

 入門時から過ごした部屋を離れ、新たな拠点に移る稀勢の里は「寂しくないといったらうそになる。気持ちを切り替えてね。いい稽古場で、しっかり体をつくっていきたい」と話した。

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2013年12月26日のニュース