真央 “言っちゃった”金メダル宣言!関係者もびっくり

[ 2013年12月26日 05:30 ]

特別塗装機お披露目を終え、笑顔で引き揚げる浅田真央

 ターゲットは黄金の輝きだ。フィギュアスケート女子のソチ五輪代表・浅田真央(23=中京大)が25日、都内で自身のスポンサーである日本航空(JAL)のイベントに参加。演技中の自分の姿が描かれた特別塗装機に感激し、集大成の夢舞台に向けて初めて金メダル獲得を宣言した。この日で年内のイベントも終了。来年1月2日から五輪へ本格的に始動する。

【ソチ五輪日程】

 明確に、力強く言い切った。かわいらしいピンクの洋服に身を包んだ浅田だが、夢舞台への闘志は真っ赤に燃え上がっていた。ソチ五輪の目標を問われ、「目標は2つ。1つはバンクーバー五輪よりさらにいい演技を目指すこと」と話し、そして続けた。「日本代表としてメダルを持って帰ってくる。一番いい色のメダルを持って帰ってこられれば、それは凄く凄くうれしいこと」。長年、浅田を見続けてきた関係者ですら「うわ、言っちゃったよ!」と驚く金メダル宣言だった。

 今季は開幕から3戦全勝と好発進。ソチ五輪への期待が膨らみ続ける一方で、本番での具体的な目標順位について語ることはなかった。口癖のように繰り返していたのは「自分が目指している最高のプログラムをしたい」という言葉。得点についても全く関心を示していなかった。だが全日本選手権3位で五輪代表に決まったことが、浅田を変えた。「全日本以降、やる気もりもりなんだよね」と関係者。勝つことでしか得られない満足感もある。国内での敗戦が、金色のモチベーションを駆り立てた。

 この日のイベントはJALの格納庫で行われ、ビッグなクリスマスプレゼントが贈られた。演技中の姿が描かれた特別塗装機を見ると「凄~い!予想できなかった」と満面スマイル。さすがに飛行機本体を持って帰るわけにはいかず、100分の1サイズの模型を手に「本物そっくり」とまた笑った。特別塗装機はソチ五輪日本選手団を応援するためのもので、12年ロンドン五輪時は体操の内村航平がモデルになった。内村は本番で金メダルを獲得しており、浅田にとっては何よりの吉兆だ。

 年内の競技もイベントも終了し、今後は痛めている腰のケアを重視して休養に入るが、浅田は練習したくてうずうずしているという。「少しは休ませないとね。でも、本人の気合が凄すぎて抑えるのが大変」と関係者が苦笑いするほどだ。本格始動は来年1月2日の予定。「(飛行機に描かれている)笑顔より、さらにもっと良い笑顔で演技したい」。浅田の黄金のスマイルを、みんなが待っている。

 ◇最近3大会の五輪フィギュア女子◇
 ▽02年ソルトレークシティー大会 優勝候補だったクワン(米国)とスルツカヤ(ロシア)がともにフリーでミスし、ヒューズ(米国)がSP4位からの逆転金メダル。村主章枝は5位、恩田美栄は17位に終わった。
 ▽06年トリノ大会 荒川静香が日本フィギュアスケート史上初めての金メダルを獲得。SP3位からの逆転。村主が4位、安藤美姫は15位だった。
 ▽10年バンクーバー大会 浅田真央がSPで1度、フリーで2度のトリプルアクセルに成功。後にギネス世界記録に認定される快挙を達成したが、キム・ヨナ(韓国)に及ばず銀メダル。安藤は5位、鈴木明子が8位に入った。

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