引退の穴井が有終の美 2度目の柔道日本一

[ 2013年4月29日 17:53 ]

柔道の全日本選手権決勝で原沢久喜(左)に優勢勝ちし、笑顔を見せる穴井隆将

 体重無差別で争う柔道の全日本選手権は29日、東京・日本武道館で世界選手権(8~9月・リオデジャネイロ)男子100キロ超級代表選考会を兼ねて行われ、ロンドン五輪100キロ級代表の28歳、穴井隆将(天理大職)が決勝で初出場の20歳、原沢久喜(日大)に優勢勝ちし、4年ぶり2度目の日本一となって現役を引退した。

 穴井は準々決勝で昨年3位の百瀬優(旭化成)に優勢勝ちし、準決勝では開始14秒に昨年準優勝の石井竜太(日本中央競馬会)から体落としで一本を奪った。中量級の垣田恭兵(旭化成)が石井とともに3位になった。

 2連覇を狙った加藤博剛(千葉県警)は3回戦敗退。井上康生以来17年ぶりの高校生出場となった静岡学園高3年の18歳、佐藤和哉は初戦の2回戦で優勢勝ちしたが、3回戦で百瀬に敗れた。

 100キロ超級の世界選手権代表は全日本選抜体重別選手権(5月11、12日・福岡国際センター)後に決まる。

 ▽穴井隆将の話 一つ一つの試合が最後と思い、開き直った境地だった。まさか優勝できるとは…。(引退は)自分自身を分析して出した結論なので、一度言ったことは曲げない。幸せだったな、という柔道人生だった。

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2013年4月29日のニュース