浜口親子 五輪存続へ10連発「レスリングが大好きだぁ~!」

[ 2013年2月27日 06:00 ]

レスリング愛を叫ぶ浜口親子(左から)京子、アニマル浜口、初枝さん

 五輪存続へ、魂の咆哮(ほうこう)だ。レスリング女子72キロ級で04年アテネ、08年北京五輪銅メダルの浜口京子(35=ジャパンビバレッジ)と、元プロレスラーの父・アニマル浜口氏(65)が26日、都内でイベントに参加した。20年夏季五輪からレスリングが除外危機に陥っていることを受け、アニマル浜口氏はいつもの「気合だ!」の代わりに、競技への愛を込め大声で「大好きだ!」と10連発。全世界へ熱いメッセージを発信した。

 ピンクのジャケットに身を包み、ピンクのマフラーを巻いたアニマル浜口氏の頬が、みるみる紅潮していく。レスリングの五輪除外危機の話題になると、一気にまくし立てた。「レスリングがなくなってしまったら、寂しい。レスリングの魅力を伝えようじゃないか!“レスリング大好き”10連発いこうぜ!日本、世界、宇宙まで届け!」。国際オリンピック委員会(IOC)への訴えなんてレベルじゃない。競技に対する無限大の愛が、ビッグバンを起こした。

 「大好きだ!大好きだ!大好きだ!大好きだ!大好きだ!大好きだ!大好きだ!大好きだ!大好きだ!大好きだ!レスリングが大好きだぁ~!」

 12日のIOC理事会で、レスリングは20年五輪で実施する「中核競技」から外された。他の7競技と争う残り1枠。まずは5月のIOC理事会(ロシア・サンクトペテルブルク)で競技絞り込みが行われ、9月のIOC総会(アルゼンチン・ブエノスアイレス)で実施競技が決定する。険しい道のりでも、アニマル浜口氏は前向きだ。「力を合わせてやれば、必ず存続できる。私は運が強い。エネジー(エネルギー)がある!」と目をぎらつかせた。

 五輪存続を目指す署名活動は10万人を目標にしているが、アニマル浜口氏の視線ははるか先を捉えている。「1万、10万、100万、1000万、1億となったらどうします!?1億目指して頑張ろう!」。絶対に諦めない。五輪存続を信じている。だから、マットで汗を流す子供たちに熱いエールを送った。「チビっ子レスラーは動揺しなくていい。日本、世界、五輪チャンピオンを目指して頑張ってほしい。俺がついているから、大丈夫だ!」――。

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2013年2月27日のニュース