前代未聞!「勝負あり」は審判の「勘違い」 大一番がやり直し

[ 2012年11月20日 06:00 ]

日馬富士(左)の足が出たとして取り組みが止められ、確認する立行司式守伊之助(右)

大相撲九州場所9日目

(11月19日 福岡国際センター)
 1敗の横綱・日馬富士(28=伊勢ケ浜部屋)と全勝の関脇・豪栄道(26=境川部屋)の取組が、審判の勘違いで止められ、やり直しとなる前代未聞の失態があった。
【取組結果】

 豪栄道が日馬富士を寄った際、湊川審判委員(56=元小結・大徹)が横綱の左足が土俵を出たとして、行司に取組を止めさせた。だが、ビデオ判定でも足が出ていたとは確認できなかった。やり直しの一番は横綱が勝利したものの、注目の大一番に審判が水を差した。

 立ち合いから豪栄道が押し込む。日馬富士が俵の上を伝うように右に回り込んだ時、赤房下にいた湊川審判委員が右手を挙げた。「勝負あり」の声に式守伊之助は慌てて2人の動きを止めた。

 「(日馬富士の)足が出ただろう」。湊川審判委員のアピールを受け、土俵上で5人の審判委員が協議に入った。蛇の目(俵の外側にある25センチ幅の砂)を目視しても足跡はない。最も近くで見ていた大鳴戸審判委員(元大関・出島)は「(土俵の外でなく)中から砂が飛んできた」と説明。ビデオ室も右往左往。最初2人でチェックし、その後3人で4度見直したものの足が出たことは確認できなかった。約3分間の協議の後、審判長の鏡山審判部長(元関脇・多賀竜)がマイクを握った。

 鏡山審判部長 ただいまの協議を説明します。向正面の審判が日馬富士の足が出たと勘違いし、手を挙げてしまいました。従ってもう一度やり直しという形でやらせていただきます。

 審判長が「勘違い」と誤審を認めた上で「取り直し」ではなく立ち合いから「やり直し」になった。前代未聞の失態だ。

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