地元からの“援軍”に稀勢の里、会心の一番

[ 2012年7月9日 06:00 ]

稀勢の里(右)は寄り切りで妙義龍を下す

大相撲名古屋場所初日

(7月8日 愛知県体育館)
 稀勢の里が会心の相撲で、初優勝を逃した夏場所千秋楽の悪夢を振り払った。立ち合いから低く当たって先制。妙義龍が回り込もうとしても動じることなく、左を差すと腰を落としながら寄り切った。先場所敗れた相手を一蹴し「冷静に、気持ちで負けないようにいけていた。よく見て対応できて良かった」と満足顔だ。

 地元から駆け付けた頼もしい“援軍”が気持ちを高ぶらせた。館内には茨城県牛久市から約30人の応援団が陣取り、取組前には「稀勢の里」を連呼。これには「土俵下で気付いた。勝てて良かった」と笑みをこぼした。場所前から珍しく「優勝」の2文字を口にしていた稀勢の里だが、この日は「まだ始まったばかり。硬くならずにやるだけ」と慎重なコメントに終始。いつになく険しい表情には、今場所に懸ける決意が垣間見えた。

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2012年7月9日のニュース