日本向け五輪放送権 ソチ、リオは計360億円 

[ 2012年2月3日 21:39 ]

 2014年のソチ冬季五輪と16年のリオデジャネイロ夏季五輪の日本向け放送権について、NHKと民放でつくるジャパン・コンソーシアム(JC)は3日までに、計360億円で一括取得することで国際オリンピック委員会(IOC)と合意した。

 NHKと民放連によると、テレビ、ラジオ放送のほかインターネットや携帯電話などすべてのメディアの権利を含む料金という。

 10年のバンクーバー冬季五輪と今年のロンドン夏季五輪の放送権料は計325億円で、約11%値上がりした。

 世界で最も高い米国向け五輪放送権は、米テレビネットワークNBCが昨年、14~20年の4大会を一括して計43億8千万ドル(約3340億円)で取得。4大会分でバンクーバー、ロンドン2大会分のほぼ倍額にとどまり、高騰を続けてきた放送権料が頭打ちになったといわれていたが、日本向けは上昇が継続する形となった。

 10年のサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会では、民放全体の収支が五輪、W杯を通じて初めて赤字になった。今夏のロンドン五輪も民放の収支見通しは不透明で、民放からは「このまま放送権料の高騰が続けば、無料放送で五輪やW杯を中継するのは難しくなる」との声も出ている。

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2012年2月3日のニュース