直前の取組でアクシデント…稀勢の里、動揺?初黒星

[ 2012年1月12日 06:00 ]

稀勢の里(左)は豊ノ島に押し出しで敗れる

大相撲初場所4日目

(1月11日 両国国技館)
 稀勢の里が豊ノ島に押し出されて“大関初黒星”を喫した。前の取組で裁いた行司・木村庄三郎(61=大島部屋)が土俵下に落下して失神。思わぬアクシデントに動揺したのか、精彩を欠いた。館内の優勝額から日本人力士のものが消えた場所で、4日目にして全勝の日本人力士がいなくなった。

 思わぬアクシデントに巻き込まれ、稀勢の里に土がついた。1番前の取組で裁いた行司・木村庄三郎が土俵下に落下して失神。約5分間の中断後に土俵に上がったものの、豊ノ島の“いなし”にぐらついて押し出された。庄三郎については「心配です」と思いやり、取組への影響についても「ない」と否定。だが、放駒理事長(元大関・魁傑)が「(影響が)ないと言えばうそになる」と話していたように、張り詰めていた緊張の糸が切れた可能性はある。国技館の優勝額32枚が全て外国人力士のものになった場所で、4日目にして日本人の全勝はゼロ。帰り際には「あすからです」と巻き返しを誓っていた。

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