東洋大 21秒差を忘れるな テーマは「その1秒を削り出せ」

[ 2012年1月1日 08:46 ]

2011年の箱根駅伝で往路優勝を果たした東洋大の柏原竜二

第88回箱根駅伝

 “山の神”こと、主将の柏原竜二を中心に2年ぶりの王座奪回を目指す東洋大。3年連続して5区の箱根の山登りで区間賞の柏原が稼ぎ出す「貯金」が最大の強みだが、今回は個々のランナーが、わずか1秒、2秒の差にこだわっている。

 前回大会は柏原の快走で往路を3連覇したものの、山下りの6区で早大に逆転されると、終盤の猛追も届かず、21秒差で涙をのんだ。

 復路翌日の1月4日午前6時には新チームでの練習を開始。掲げたテーマが「その1秒を削り出せ」だった。

 酒井俊幸監督は早大との差を「1区間で2秒削れば追い付く差だった」と選手に強く意識づけた。エース頼みではない「全員駅伝」へ。前回の悔しさを知る経験者8人がエントリーし、4年生中心の布陣となった東洋大の執念は駒大、早大の優勝候補3校の中で頭抜けている。

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2012年1月1日のニュース