日本女子 “カリブの怪物”突破!白星先行

[ 2011年11月10日 06:00 ]

ドミニカ共和国にストレート勝ちしタッチを交わす岩坂(左から2人目)ら日本代表

バレーボールW杯女子第5日 日本3―0ドミニカ共和国

(11月9日 広島サンプラザホール)
 世界ランク4位の日本は、3―0で同14位のドミニカ共和国を下し、今大会初の連勝を飾った。日本は、両軍最多の16点を挙げた江畑幸子(22=日立)らの活躍で、3セットともに逆転勝ち。3勝2敗と白星を先行させ、勝ち点10の6位で11日からの第3ラウンド(札幌市)に乗り込み、上位進出を目指す。

 高い壁をすり抜け、江畑のスパイクが面白いように決まった。この日、16得点をマークした若きエースは「きのうは何もしていないので、少しでもチームのために頑張った」と目を細めた。8日のアルジェリア戦は体力温存策でベンチ登録からも外された。真鍋監督の「(一度コートから離れて)視野を広げるため」という思惑もあったが、そんな期待にも応えてみせた。

 立ち上がりは大苦戦。最高到達点3メートル30を誇る“カリブの怪物”ことデラクルスが立ちはだかり、エース木村のスパイクも完全にブロックされた。だが、岩坂のサーブなどで相手を崩し、リズムを取り戻し江畑もスパイク連発。第1セットだけで11得点を挙げ、逆転勝ちを演出した。

 選手層の薄さを指摘されるなか、主力を欠くセンターの代役を務める岩坂も4ブロックを決めるなど、若いチームは日を追うごとに成長している。江畑も7日に22歳の誕生日を迎えたばかり。選手、スタッフ全員に祝福され「チームが苦しいときに決められるようになりたい」と誓った。

 11日からは戦いの場を札幌に移し、世界ランク5位のセルビア、1位のブラジルと対戦。指揮官は「まだ可能性があるので(11日の)セルビア戦は死に物狂いでやりたい」と、反攻を宣言した。

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