クリーマー 大好き日本で“復興支援V”誓う

[ 2011年10月20日 06:00 ]

笑顔でティーショットに向かうクリーマー

マスターズGCレディース

(10月21日 兵庫・マスターズゴルフ倶楽部)
 賞金総額1億2300万円のビッグトーナメント、マスターズGCレディース(スポーツニッポン新聞社主催)は21日に兵庫・マスターズゴルフ倶楽部で開幕する。05年大会で優勝しているポーラ・クリーマー(25=米国)は19日、練習ラウンドを行い、今季初めての勝利を大好きな日本で飾ることを誓った。

 おなじみのピンク色のスカート姿で登場したクリーマーはコースをチェックしながら18歳のアマチュアの比嘉、19歳ルーキーの福田の若手2人と練習ラウンドを行った。7年連続の出場とあってコースの特徴はインプット済み。今回は韓国、マレーシアで行われた米ツアーを戦ってから日本入りしたため、「アジアからなので時差(2時間)もそんなにないし、体調は良い」とコンディションの良さを口にした。

 来日した17日は東京の浅草寺でお参りし、夜には六本木でファッションショーを楽しんだ。「日本の文化や風習に興味もあってすごく楽しかった」。浅草寺では仲見世でせんべいや焼きトウモロコシを食べ、境内では香炉の「煙も浴びた」という。煙は体の悪い部分に効くと言われるが、クリーマーは昨年3月に左手親指のじん帯を手術。現在は治療こそしていないが「手術前に比べたら可動域は戻っていない」という状態だ。浅草観光は連戦の中で最高のリフレッシュとなっただけでなく、今大会に向けても御利益も得たに違いない。

 大の日本びいきとあって、3月の東日本大震災では心を痛めた。直後には義援金も送っており、8月にはスケジュールが合わずに断念したが、被災地への慰問も考えていた。それだけに日本での試合には特別なモチベーションがある。自身の活躍は米国など海外に日本の現状を伝えるきっかけにもなる。今季の米ツアーでは2位が最高。「今年は勝っていないからそろそろ勝ちたい。ぜひ、今季の初勝利をここで挙げたい」と力強く締めくくった。

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2011年10月20日のニュース