20年五輪招致委 石原会長、竹田理事長体制で10月発足

[ 2011年9月6日 19:04 ]

 日本オリンピック委員会(JOC)は6日、東京都が開催に立候補した2020年夏季五輪の招致委員会会長に石原慎太郎知事、招致活動の実質的な指揮を執る理事長に竹田恒和JOC会長が就任すると発表した。招致委は10月に発足する。

 実務の責任者となる事務総長は水野正人JOC副会長に決まった。16年五輪招致でも事務総長に内定しながら、スポーツ用品メーカーのミズノ会長の立場が国際オリンピック委員会(IOC)の倫理規定に抵触するため白紙となった経緯があるが、5日付でミズノの役職を退任した。

 理事には元五輪選手の鈴木大地氏や橋本聖子氏も名を連ねた。16年五輪招致で敗れた反省を踏まえ、招致委には理事会とともに、政財界のメンバーで構成する評議会も設置される。

 20年五輪招致には東京、ローマ、マドリード、イスタンブール(トルコ)バクー、ドーハの6都市が立候補。IOCは来年5月の理事会で第1次選考を行い、開催都市は13年9月のIOC総会(ブエノスアイレス)で決定する。

 ▼竹田恒和JOC会長の話 苦い経験を生かし、20年は必ず東京に五輪を持ってきたい。いろんな見方はあるが、われわれは勝てると信じている。

 ▼水野正人JOC副会長の話 IOCの倫理委員会と話し合いを持ち、ミズノの役職をすべて離れれば招致委の役職に就けると書面をもらった。どこからも後ろ指を差されない立場になった。

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2011年9月6日のニュース