持ち味出せずに1回戦負け 田児「どこかおかしい」

[ 2011年8月9日 07:53 ]

 昨年3月の全英オープン男子シングルスで準優勝した田児が壁を破れずに苦しんでいる。持ち味を出せずに1回戦敗退を喫し「全英でいい結果が出てから、どこかおかしい」と顔をゆがめた。

 次々と強打を繰り出してきた初顔合わせの相手に主導権を渡した。第1ゲームをあっさり落とし、第2ゲームは2―11と出遅れた。食い下がったが、逆転はできなかった。「どこか集中できていなかった」。何度も首を振る姿が目立った。

 全英の快挙の後、調子が上がらない。武器の多彩なラケットさばきが研究されているという面もあるが、日本代表の舛田コーチは田児が「守りに入っている」と、精神面に不振の理由を求めた。

 ロンドン五輪の本番会場で惨敗し、22歳のエースは「五輪に出られるかもまだ分からない」と言った。復調の兆しが見えないトンネルの中で、1年後の大舞台のことを考える余裕がない様子だった。(共同)

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2011年8月9日のニュース