竹田JOC会長がIOC委員就任へ 

[ 2011年6月25日 11:46 ]

JOCの竹田恒和会長

 国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は24日、来春の理事会で日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(63)を新しいIOC委員の候補者として提案することを明言し、ロンドン五輪開催時に開かれる総会で「委員に選ばれるだろう」と見通しを語った。

 竹田氏は4月の理事会で新委員候補から漏れたため、現在の猪谷千春委員と岡野俊一郎委員が80歳の定年制による今年末の退任後は、初代の故嘉納治五郎氏から103年続いた日本人委員の歴史が途絶えることになる。就任が決まれば日本からの13人目のIOC委員となり、明治天皇の孫で父の故恒徳氏に次いで親子2代で委員となる。

 ロゲ会長は竹田氏が今年の候補者から漏れた理由を「委員が出たことがない国が123もある。2人いる国に3人目の委員を加えることは難しい」と説明。「竹田氏は素晴らしい人物だ。(日本人委員不在は)6カ月あまりの短い期間になる」と話した。ロゲ会長は、猪谷、岡野両委員は退任後に名誉委員に就くことも明らかにした。

 ▼竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長の話 正式に決まれば大変、光栄なことだ。責任の重さを感じる。日本人のIOC委員が不在になる時期もあるので、五輪運動の推進に向けてできる限り、努力していかなければならない。

 ▼市原則之・日本オリンピック委員会(JOC)専務理事の話 非常に心強い。竹田さんの人柄と五輪運動への普段からの活動がロゲ会長から評価されたのだと思う。(20年五輪招致で)IOC委員のポストがあるとないとでは大きな違いだ。(共同)

続きを表示

2011年6月25日のニュース