元十両・古市被告、負け分取り戻すため胴元転向

[ 2011年1月29日 06:00 ]

 大相撲の野球賭博事件で、賭博開帳図利の疑いで逮捕された阿武松部屋の元十両、古市貞秀容疑者(34)が、元幕下の山本俊作容疑者(35)の主催する野球賭博で100万円以上の負け金を抱えた後、胴元側に転向していたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁組織犯罪対策3課は、古市容疑者が負け分を取り返すために手数料を徴収できる胴元側に加わったとみている。

 昨年夏に実施した日本相撲協会の調査では33人が賭博関与を認め、うち29人が処分を受けたが、捜査関係者によると、協会員以外で新たに後援会のメンバーら6人が賭博を認めていることが分かった。同課は、今回の山本容疑者らの逮捕容疑で客と認定した9人を近く書類送検するとともに、元琴光喜らの立件も検討する。

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2011年1月29日のニュース