「勝ち越し」じゃダメ!新大関・把瑠都に“V指令”

[ 2010年4月27日 06:00 ]

記者会見で、尾上親方(左)と番付を手に笑顔を見せる新大関の把瑠都

 【大相撲・夏場所】把瑠都に師匠の尾上親方(元小結・浜ノ嶋)から“V指令”が下った。東京・大田区の尾上部屋で会見を行った新大関は「まずは勝ち越したい。自分の相撲が取れれば結果はついてくる」と控えめに目標を語ったが、師匠は「部屋も相撲界も引っ張ってもらいたい。優勝を目指してほしい」。

 尾上部屋では現在の場所から100メートルほど離れたところに新しい部屋を建設中で、6月12日に「大関昇進&新部屋完成披露パーティー」を開く予定。初優勝なら“トリプルパーティー”になる。周囲の期待に把瑠都も「もちろん次の大きな目標は優勝」とようやく優勝の2文字を口にした。

 ▽把瑠都 新大関は昨年初場所の日馬富士以来、昭和以降81人目。現師匠の尾上親方(元小結・浜ノ嶋)が06年8月に尾上部屋を創設してから初の大関。初土俵から所要36場所での昇進は、年6場所制で9位のスピード(幕下付け出しを除く)。
 ▽栃乃洋 36歳2カ月での再入幕は戦後7番目の年長記録。
 ▽松谷 松ケ根部屋からは松ケ根親方(元大関・若嶋津)が90年1月に部屋を創設して以来5人目の関取。福岡県出身では昨年名古屋場所の琴禮に次いで戦後39人目の新十両力士。

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2010年4月27日のニュース