寝耳に水…藍、オチョア電撃引退に「涙出そう」

[ 2010年4月22日 06:00 ]

昨年の全英女子オープン第1日、フェアウエーを肩を抱き合いながら歩く宮里藍とオチョア

 ロレーナ・オチョア(28=メキシコ)の電撃引退に、宮里藍(24=サントリー)も大きなショックを受けた。29日からメキシコで行われるトレス・マリアス選手権にそろって出場する予定でいたが、それもかなわない可能性も出てきた。今後は宮里がオチョアの後を引き継いで“米女子ツアーの顔”を目指す。

 世界No・1プレーヤーの電撃引退は、宮里にとっても寝耳に水の出来事だった。21日の朝にマネジャーからの携帯メールで知ったという宮里は、「衝撃」というタイトルで自らのブログを更新。「しばらく立ちつくしてしまいました。これを書いていても、涙が出そう」とショックの大きさを感じさせ、「ほんとに身近で、誰よりも強く、そして優しい選手だっただけにほんとに寂しいです。ほんとに寂しい」と心境をつづった。
 宮里がオチョアに初めて出会ったのはアマチュア時代だが、米ツアー参戦後に「なんかウマが合う」と自然と仲良くなった。お互い母国ではスーパースター同士だけに、それぞれの悩みなども打ち明けられる存在。一方で英会話や米ツアーで戦う心構えなど、オチョアからのアドバイスは宮里の支えにもなっていた。
 昨年11月のLPGA表彰式では、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)のオチョアの姿を見て、自分も同じ位置に立ちたいと感じて今季の目標が定まった。開幕戦、2戦目では初日に同組でプレーしていい刺激を受けながら、2週連続優勝を成し遂げた。
 08年にアニカ・ソレンスタムが引退した時は、オチョアが後を継いで女子ゴルフを引っ張った。今度は宮里がオチョアの後継者となるべく、まずは米女子ツアーでの賞金女王を目指す。

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2010年4月22日のニュース