広さ7LDKの豪邸!遼くんにマスターズ前線基地

[ 2010年4月1日 06:00 ]

マスターズ期間中の拠点となる家を紹介する石川

 夢のマスターズ制覇に向け、石川遼(18=パナソニック)が“前線基地”を手に入れた。会場のオーガスタ・ナショナルGCに車で15分の距離にある2階建て7LDKの家に毎年、滞在できるよう手配したもので、マスターズ期間中の拠点となる。石川は30日から練習ラウンドを開始。万全の環境の中で8日の開幕に向けて調整する。

 マスターズ制覇を最大の目標に掲げる石川が、これ以上ない拠点を確保した。会場のオーガスタ・ナショナルGCから車で15分ほどの距離にあるゴルフ場やテニス場、住宅が備わったリゾート施設に7LDKの家を手配したもので、今年だけでなく毎年、使用できる手はずを整えた。石川は「マスターズの期間中は家族とキャディーさんとトレーナーさんと生活します。ベッドルームも多いし落ち着きますね」と住み心地の良さを語った。
 “前線基地”は緑豊かで静かなだけでなく、通行には警備員が常駐するゲートを通らねばならずセキュリティーも万全となっている。部屋数も多いため一部屋はダンベル、ベンチプレスなどを持ち込みトレーニングルームに使用。バスルームも3つある。マスターズ開催の前週はオーガスタ・ナショナルGCでの練習ラウンドで同伴できるのは規定で1人のみ。加藤キャディーしかついて回れないが、家に隣接するゴルフ場で会場入り前に父・勝美氏(53)の指導を受けられるメリットもある。
 勝美氏によれば昨年、借りた家はオーナーの意向で、においの残るしょう油や味噌を使う調理はできなかった。だが、今年からは何の気兼ねもなく母の手料理や、日本食を存分に食べられる。20軒ほど回って今回の家に決めた勝美氏は「やれるだけのことをやって一打でもスコアが良くなればいい」と話した。
 マスターズの出場には世界ランク50位以内などの条件があり、毎年、日本ツアーの賞金王になった昨年並みの成績が求められるが、拠点ができたとあっては是が非でも出場権を獲りにいくしかない。
 庭の桜を見て石川は「米国で花見をできるとは思わなかった」とリラックスムード。29日からは母と妹、弟も応援のため現地入り。最高の環境を手に入れた18歳は、あとはオーガスタで自らの花を咲かせるだけだ。

 <去年より「冷静」に練習ラウンド>石川は30日に1年ぶりにマスターズの会場でプレーした。オーガスタ・ナショナルGCに入った際には「去年より落ち着いていた。全然、冷静だった。“戻ってきたなあ”という感じもなく、心の波は立っていなかった」と昨年のような“遠足気分”はなかった。この日はハウスキャディーをつけて1人で18ホールを回った。スコアはつけなかったが、石川によれば「バーディーが2つか3つで、ボギーも2つか3つ」と初ラウンドにしてはまずまずのパープレー。今後も連日、練習ラウンドをこなす予定だ。

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2010年4月1日のニュース