“結婚を学んで来い!”遼くんにパパ指令

[ 2009年10月7日 06:00 ]

サンフランシスコ到着直後、地元ファンにサインを求められる石川遼

 世界のトッププレーヤーに人生を学べ!米国と世界選抜の団体対抗戦「プレジデンツ・カップ」(8~11日、米サンフランシスコ・ハーディングパークGC)に出場する石川遼(18=パナソニック)は5日、米国に到着した。今大会はグレグ・ノーマン(54=オーストラリア)ら世界の一流選手と団体行動をとるが、父・勝美氏(52)からは各選手から結婚観など将来に役立つ考え方を学んでほしいと異例の指令が飛んだ。

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 石川が決戦の地に入った。試合会場でのラウンドは行わなかったが、到着初日からせっせと仕事はこなした。宿舎ではユニホームのサイズ合わせを行い、大会中継局のインタビューも受けた。
 そんな石川に、所用のため日本に残った父・勝美氏は今大会ならではの経験を期待していた。「結婚するのはどういうことか、大学に行ったことは役に立っているのか、人生におけるゴルフはどういうものか、考え方を聞く機会があればいいと思う。もしくは今後そういうことを話せる関係をつくってきてほしい」
 今大会は朝晩の食事まですべて団体行動で、選手同士で話をする機会が多い。相手は世界のトップ選手ばかり。そこで各選手の結婚観やゴルフ哲学など、今後に生きる教訓を得てほしいというのだ。特に今回は開会セレモニーなど公式行事は夫人や恋人同伴のため「結婚」を意識させられる可能性が大きい。
 2日には世界選抜主将のノーマンが元プロテニス選手のクリス・エバート夫人と離婚の手続きに入ったことを公表。石川も出席する6日の会見ではノーマンに対し離婚に関する質問が出ることが予想される。世界選抜のアダム・スコットはテニス選手のアナ・イワノビッチと浮き名を流した。
 一方で堅実に家庭を築く選手も多い。さまざまな愛の形を目の当たりにできる。一流選手が結婚によってどういう影響を受けたのか、家族の支えがどのようにゴルフにプラスになったかを直接聞くことは将来のための大きな財産になるはずだ。
 石川は結婚について「できるだけ早くしたい。できればマスターズに優勝してから結婚したい。自分の目標を達成したら子供をつくって良いお父さんになりたい」と話していた。その結婚観に変化が起きるかもしれない。

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2009年10月7日のニュース