横峯さくら　姉の店オープン、奪首で祝った！

第２日、通算８アンダーで首位の横峯さくら

　賞金ランク１位の横峯さくら（２３＝エプソン）が、この日ベストの６６をマークして前日の１７位から首位に浮上した。女子ゴルフツアー、アクサ・レディース第２日は８日、北海道苫小牧市の苫小牧ゴルフリゾート７２エミナＧＣ（６３７５ヤード、パー７２）で行われた。金昭ヒ＝キム・ソヒ＝（２７＝ＧＯＬＦ５）、辛ヒョン周＝シン・ヒョンジュ＝（２９＝フリー）が通算８アンダーでトップに並んでいる。１打差の４位に上田桃子（２３＝ソニー）、古閑美保（２７＝キリンビール）ら実力者が続いている。

　横峯が飛ばし屋らしい派手なゴルフで首位に躍り出た。５つスコアを伸ばして迎えた１７番パー５。残り２５０ヤードの第２打を３Ｗでピン横２メートルにつけ、これを１発で沈めてイーグルを奪う。ところが続く１８番で、同じ３Ｗの第２打を右に曲げ池ポチャ。観客も目を白黒させるドタバタ劇に本人も苦笑いを隠せなかった。
　「最後の池は想定外でした。３Ｗはいつもなら２３０～４０ヤードしか飛ばないのに…。あれがなければきょうは完ぺきなゴルフでしたけど」。１８番のミスは追い風に流されたこととグラウンドが硬かったことが原因だと思われるが、見方を変えればそれだけショットが当たっていた証でもあった。
　家族の門出の日に花を添えた。この日、次姉・彩花さん（２６）が東京・青山にリラクゼーションサロンをオープン。彩花さんと母・絹子さん（５２）は横峯の体調管理を手助けするためリンパマッサージの資格を取得し、４月からそのサポートに力を注いでいた。
　「痛いんですけど凄く楽になります。きょうは（開店の日なので）いい報告がしたいなと思っていました」。店の名前はプロゴルファーの長女・留衣、彩花さん、さくらのアルファベットの頭文字をとって「ＲＡＳ」。父・良郎氏によれば、この日はさくらファンの客で終日にぎわったという。
　過去、首位で最終日を迎えた試合は１１戦７勝で、勝率・６３６と好数字を残している。「優勝を狙える位置にいると思うので自分のプレーができれば結果はついてくると思います」。今季の目標は初の賞金女王。メジャーの全英女子オープン出場をあえて回避し、国内ツアー後半戦初戦の今大会に照準を合わせてきただけに、絶好のチャンスを逃すわけにはいかない。