高校総体柔道男子 東海大相模が2年連続3冠

[ 2009年8月9日 19:48 ]

<柔道男子団体決勝>国士舘・井上(左)に朽ち木倒しで一本勝ちした東海大相模・橋本

 【高校総体・柔道男子】団体の決勝は1―0で副将戦を迎えた。チームの作戦で準決勝から出場した東海大相模の橋本が、高橋監督に「おまえで決めてこい」と送り出される。172センチで77キロと小柄だが、40キロ以上重い国士舘の井上をスピードでかく乱し、朽ち木倒しで一本勝ち。監督の言葉通りに、2年連続の高校3冠を決めてみせた。

 橋本は昨年12月に右ひじを骨折。現在もボルトが入ったままだ。5月から練習を再開したため、7月の金鷲旗で調子はいまひとつだった。活躍の場は「インターハイしかない」と心に決め、学校の敷地内にある100段以上の階段を使って下半身を毎日強化。必死の練習を積み重ねた成果は、準決勝と決勝の一本勝ちに表れた。
 主将の羽賀は「今年は明るく元気」と、昨年の3冠チームとの違いを挙げる。試合前には必ずミーティングを行い、悪い点は全員で指摘しあった。先輩後輩の垣根がない雰囲気をつくってチームをまとめ上げ、責任を果たした羽賀は「昨年はうれしかったけど、今年はほっとした」と話した。

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2009年8月9日のニュース