フェデラー7年連続決勝進出/ウィンブルドン

[ 2009年7月3日 23:50 ]

7年連続で男子シングルス決勝進出を果たしたロジャー・フェデラー

 テニスのウィンブルドン選手権第11日は3日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで男子シングルス準決勝を行い、2年ぶり6度目の優勝を狙うロジャー・フェデラー(スイス)が7―6、7―5、6―3で第24シードのトミー・ハース(ドイツ)を下し、7年連続で決勝に進んだ。フェデラーは4大大会で20度目の決勝進出で、歴代単独最多となった。準決勝のもう1試合は英国選手として73年ぶりの優勝を目指す第3シードのアンディ・マリーと2004、05年大会準優勝の第6シード、アンディ・ロディック(米国)が対戦。女子ダブルス準決勝は同シングルス決勝を戦うビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹組(米国)が第1シードペアにストレート勝ちした。

 ≪フェデラー、20度目の決勝進出≫スコアは接戦に見えても、試合を支配していたのはフェデラーだった。絶妙なコースのパッシングショットにスライスのロブ。多彩な技術を駆使し、ハースの武器のサーブアンドボレーを好きにやらせなかった。
 第1セットのタイブレークは、サーブから前に出てきたハースの横を鮮やかなバックハンドのリターンで抜き、5―3と差を広げた。小さくこぶしを握ったフェデラーが試合の流れをつかんだ。
 フェデラーはサービスゲームでは自ら仕掛けた。試合を通じてネットへ出てのポイントはハースが21に対し38。最後のポイントもサーブから豪快なスマッシュで決めた。「ハースは危険な相手で本当にいいプレーをしてきた」。肩のけがから復活してきた相手を素直にたたえた。
 四大大会の決勝進出を20に伸ばした。優勝すればサンプラス(米国)と並ぶ四大大会優勝回数も15に伸び、歴代単独最多となる。「歴史に名を残せるチャンスを得てうれしい」。決勝は5日に行われる。(共同)

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2009年7月3日のニュース