世界一の選手 MVPに“小粒”なウィリアムズ

[ 2008年11月26日 15:37 ]

11月22日のニュージーランド戦で果敢なプレーをみせるウィリアムズ

 国際ラグビー・ボード(IRB)が表彰する今年の最優秀選手に、ウェールズ代表のベテランWTB、ショーン・ウィリアムズ(31)が選ばれ、このほどロンドンで授賞式が行われた。

 バックス選手でさえ大型化する中でウィリアムズは173センチ、78キロ。だが“小粒”を逆に生かし、天性の俊敏さを武器に、大男の間を果敢に切り裂く“ピリッと辛い”プレーでトライを重ねた。
 今年の6カ国対抗では鋭いステップで観衆を魅了し、大会タイとなる6トライを記録。テストマッチ通算41トライとして、ウェールズ記録を書き換えた。母国の全勝優勝の原動力となり、大会のMVPにも選ばれた。
 「トライを取るほどいいことはない。それが自分の仕事」と、6月の南アフリカ戦でも2試合連続トライして記録を43に伸ばした。うち9トライは日本代表との4試合で挙げている。11月の代表試合にも出場し、2000年のデビュー以来、キャップ数は60(26日現在)を数える。
 印象的な活躍を評価され、同じウェールズの主将ライアン、ニュージーランドの主将マコウらを抑え、ウェールズ選手では初の栄冠を手にした。
 一時は故障続きで引退も考えたが克服。今季はこれまでで最上のプレーができていると信じていた。それだけにウィリアムズは「すごいシーズンを大変な賞で締めくくれた。他の候補も名選手ばかりなのに…。個人で得られる最高の名誉だ」と感極まった。(共同)

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2008年11月26日のニュース