苦節８９場所…琴国が遅咲きの新十両に

　日本相撲協会は２６日、福岡市内で大相撲初場所（来年１月１１日初日・両国国技館）の番付編成会議を開き、十両昇進力士２人を発表した。

　新十両は東幕下１０枚目の九州場所で７戦全勝優勝した琴国（３０）１人。琴国は１９９４年春場所の初土俵から所要８９場所での昇進で、出羽の郷の１１４場所に次いで史上２番目の遅さとなる。３０歳５カ月１４日での新十両は戦後６番目の年長昇進。
　再十両は元幕内の安壮富士（３２）。埒見ら幕下以下の力士１２人の引退も発表された。

　▼琴国（ことくに＝本名作田幸寛）岡山県真庭市出身、佐渡ケ嶽部屋。９４年春場所初土俵。得意は左四つ、寄り、押し。１８６センチ、１５７キロ。３０歳。

　▼安壮富士（あそうふじ＝本名杉野森清寿）青森県深浦町出身、伊勢ケ浜部屋。９４年初場所初土俵。０６年九州場所新入幕。小結安美錦の兄。得意は右四つ、寄り、出し投げ。１７９センチ、１２７キロ。３２歳。