小学5年生が女子大生破る!

[ 2008年1月17日 17:42 ]

女子シングルス2回戦を突破した小学5年生の前田美優

 卓球の全日本選手権第3日は17日、東京体育館で行われ、女子シングルスで香川・三豊市立吉津小学5年の前田美優(高瀬ク)が初戦の2回戦で明石麻里(神戸松蔭女大)に11―5、12―10、11―9で快勝し、小学5年生以下としては福原愛(ANA)以来の勝利を挙げた。

 混合ダブルスは、2連覇を目指した坂本竜介(協和発酵)福原組が準決勝で渡辺将人(シチズン)四元奈生美(東京アート)組に競り負け、田勢邦史(協和発酵)田勢美貴江(十六銀行)組が初優勝した。
 男子シングルスでは、8度の最多優勝記録を持つ45歳の斎藤清(埼玉県教職員連盟)が1回戦に勝ち、この種目の通算最多勝利を97に伸ばしたが、2回戦で敗れた。

 <“愛ちゃん3世”前田>日本卓球界にまた新星が現れた。女子シングルスで前田が初戦の2回戦を突破し、小学5年生以下としては福原以来の快挙。「すごいなあと思います。大学生に勝てるとは思わなかったので、うれしいです」と、多くの報道陣に囲まれ、緊張しながら話した。
 父親の指導で5歳で競技を始め、全日本選手権ホープスの部(小学6年以下)優勝などの実績を持つ。初めて一般の全日本選手権の舞台に立ち「自分が年下なので、向かっていこうという気持ちでした」。小柄なサウスポーは速いピッチの攻撃で大学生を左右に振り、ストレートで快勝。姉の沙也加が通う香川・尽誠学園高でたびたび練習しており、同高の安藤監督は「うちの選手とも互角にやっている。今回勝ったのも偶然ではない」と目を細めた。
 福原は小学5年で4回戦、同6年で5回戦に進んだ。同じ左利きで、前田があこがれる石川佳純(ミキハウスJSC)は小学6年で3回戦に進出し、それ以降“愛ちゃん2世”と呼ばれる。前田のこの日の勝利で、“愛ちゃん3世”が誕生した。

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2008年1月17日のニュース