×

自転車青切符導入1カ月 一時不停止846件、ながら運転713件、歩道通行は…わずか5件!?

[ 2026年5月15日 05:30 ]

車道の脇に設置された自転車専用レーン。自動車が停車していたため、自転車が車道側に大きくはみ出して走行する自転車
Photo By 共同

 16歳以上の自転車の交通違反に反則金納付を通告できる交通反則切符(青切符)制度が4月に導入されてから1カ月で、2147件(暫定値)の青切符が交付されたことが14日、警察庁のまとめで分かった。標識がある場所での一時不停止が最も多く、走行中にスマートフォンなどを使用する「ながら運転」と合わせると約7割となった。

 青切符の違反種別は一時不停止が846件、ながら運転が713件、信号無視が298件など。いずれも事故につながりやすく、危険性が高い違反のため見つけた警察官は直ちに青切符で摘発する。中でもスマホなどの「ながら運転」は、新制度導入前から危険性を指摘されていたため、警察関係者は「重点的に取り締まっている」と話す。

 一方で、困惑の声が多く上がっていた「歩道通行」はわずか5件にとどまった。

 原則、自転車は車道通行だが、安全が確保できない場合などは歩道の車道寄りを徐行することができる。また、13歳未満の子供や70歳以上の高齢者らは規制の対象外となっているが、制度開始前に実施された意見公募では「基準がよく分からない」「車道を走って怖い思いをした」など、7割近くが歩道通行に関する声だった。

 5件と少なかったことについて、警察関係者は「基本的に自転車の交通違反は現場での指導警告になる。単に歩道を走っただけで摘発することはまずない」と実情を明かした。摘発のケースとして「例えば歩道を走って、歩行者を驚かせて立ち止まらせるなど、直ちに事故につながりかねないような悪質な場合」と具体例を交えて説明した。

 この日もSNS上には「安心して走れるよう自転車専用レーンを増やしてほしい」などと、自転車に優しい道路の整備を求める声が相次いだ。

 政府も一般市民の生活実態とルールの整合性の検討を続けている。赤間二郎国家公安委員長はこの日の定例会見で、自転車の幼児用座席に乗せられる子供を「小学校入学前まで」としている都道府県公安委員会規則の規定について「見直しの可否の検討を進めたい」と述べた。こちらは子供を持つ親世代から制限緩和を求める声が寄せられており、今後が注目される。

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「騒動特集」特集記事

社会の2026年5月15日のニュース