上野動物園のパンダ観覧終了「双子の飼育も経験も私たちに学ばせてくれた大切な2頭」副園長万感
中国に返還される上野動物園(東京都台東区)の双子のジャイアントパンダ、雄シャオシャオと雌レイレイ=いずれも4歳=の最終観覧日となった25日、多くのファンが同園に詰めかけ別れを惜しんだ。観覧は事前抽選制で、14日から12日間で31万5000人の申し込みがあり、最終日(4400人)の申し込みは倍率24・6倍に上った。
午前9時半の開園前から長蛇の列。パンダグッズを身に着けた人や、感謝のメッセージをつづったうちわやパンダのぬいぐるみを持参したファンらが集まった。
全ての観覧時間が終了すると、同園の金子美香子副園長が取材に対応。国内にパンダがいなくなることについて「長らく日本ではパンダが見られる環境だったのが、一旦ここでその環境がなくなるというのは、残念な部分はあります」と心境を明かした。また「上野動物園としては長らくパンダを飼育しておりましたので、またパンダを飼育していきたいという気持ちはございます」と希望を明かしながらも、今後については「東京都の方でいろいろと考えておりますので、上野動物園としても新しいパンダは来てほしいと思いますが、そこまでのお話とさせていただきます」と話すにとどめた。
シャオシャオとレイレイについて「上野動物園で双子のパンダはシャオシャオとレイレイが初めての誕生だった。コロナ禍で飼育も非常に試行錯誤した」と回顧。続けて「中国との協定で一緒に繁殖を目指していて、普段は中国の方が来て、飼育をしていくのですが、コロナ禍でそれができない状況でオンラインなどでアドバイスを受けながら、上野の職員だけで頑張って育ててきた。双子の飼育も経験も私たちに学ばせてくれた大切な2頭だと思います」と語った。
また、2頭の特長については「私の私見ですが、レイレイはシンシンと同じでたくさん食べるのが大好き。シャオシャオはどちらかというと甘えん坊だったりする面が見受けられるけど、4歳になって父のリーリーの面影が垣間見えるようになってきた」と明かした。
2頭は27日に日本を出発し、28日中に中国の施設に到着する予定。返還により1972年の初来日以降、初めて日本からパンダがいなくなる。同園では08年からパンダの一般公開が一時途絶えたが、11年2月に雄リーリーと雌シンシンが来日。2頭の間には17年に雌シャンシャン、21年に双子のシャオシャオとレイレイがそれぞれ誕生した。
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