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O・J・シンプソン氏が死去 76歳 アメフトの黒人スター選手、妻殺害の罪で「世紀の裁判」に

[ 2024年4月12日 00:21 ]

08年、米ラスベガスの郡地裁で裁判官の量刑言い渡しを聞O・J・シンプソン氏
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 プロフットボール(NFL)の元黒人スター選手、O・J・シンプソン氏が死去したことが分かった。家族によると、10日、がんのため亡くなったという。76歳。

 RBとして活躍したシンプソン氏は南カリフォルニア大時代に全米大学最優秀選手に与えられるハイズマン賞を受賞。69年のドラフトでビルズから全体1位で指名され、73年にはNFL史上初めて2000ヤードを越える2003ヤードを獲得した。プロ11年間の通算では1万1236ヤードを記録。オールスター戦のプロボウルには6度選出され、85年にはNFLの殿堂入りも果たした。

 引退後は俳優やコメンテーターとして人気を博したが、1990年代に白人の元妻とその知人男性を殺害した罪に問われ、その後に無罪評決を受けた。逮捕時のフリーウェイでのカーチェイスが生中継されたほか、刑事裁判では人種問題なども絡み「世紀の裁判」として全米のみならず全世界が注視した。

 裁判後、表舞台から姿を消した。この裁判で多額の借金を抱えたシンプソン氏は、大学時代の思い出の品であるハイズマン賞のトロフィーを売却するまでに困窮。2007年には複数の男と拳銃でラスベガスのホテルに押し入り、スポーツ記念品を盗んだとして逮捕された。その被害者の中にはシンプソン氏からハイズマントロフィーを購入した人物も含まれていたという。

 この一件でシンプソン氏には33年の懲役刑が言い渡された。

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