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カンニングに「ひきょう者」生徒死亡で提訴 遺族側「指導死はあってはならない」

[ 2024年4月9日 05:00 ]

 大阪市天王寺区の私立清風高2年の男子生徒=当時(17)=が2021年に自殺したのは、試験でカンニングした後に教師らから「ひきょう者」と言われた不適切な指導が原因として、両親が8日、学校法人「清風学園」に計約1億円の損害賠償を求めて大阪地裁へ提訴した。

 法人側が設置した第三者委員会は指導と自殺の因果関係を否定。法人側は「訴状が届いておらずコメントを差し控える」、両親側は「学園側の真摯(しんし)な対応がないのは残念。学校での指導死はあってはならないことだと思います」とそれぞれコメントした。

 訴状によると、男子生徒は21年12月、期末試験でカンニングが発覚。教師からひきょう者がやる行為と叱責(しっせき)され、8日間の自宅謹慎、反省文の作成などの処分を受け、試験の2日後に自殺した。遺書には「ひきょう者と思われながら生きていくのが怖い」と書かれていた。

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