ダルマとロックの街・高崎は大盛り上がり 健大高崎、県勢69年ぶりセンバツ決勝進出 優勝旗を群馬へ!
第96回選抜高校野球大会で30日、高崎健康福祉大高崎が群馬県勢として春の甲子園69年ぶりとなる決勝進出を果たし、地元の高崎市が盛り上がりを見せている。春の大会では県勢初の優勝が懸かる31日の決勝戦に向け、野球部ゆかりの市民からは「優勝旗を群馬へ」と期待の声が上がっている。
高崎健康福祉大高崎の選手たちが10年以上、年初と夏の県大会前に必勝祈願に訪れている高崎市内の進雄(すさのお)神社の男性宮司(74)は、決勝進出に「毎年、初詣に来てくれる身近な学校の選手たちが、活躍してくれて市民としてもとてもうれしい」と喜んだ。
1150年以上の歴史を誇る同神社は、須佐之男命(すさのおのみこと)を主祭神として祭り、健康、厄よけに加え必勝の御利益があるという。今年も1月6日に選手や指導者らが祈願に訪れた際に「日本一の地位を獲得」するように祝詞をあげ、アンダーシャツの色と同じ青色のダルマをおはらいした。
決勝の前には、毎朝行っている祝詞で特別に優勝を祈願する予定だとし「八岐大蛇(やまたのおろち)退治の須佐之男命様のように、勇猛果敢な素晴らしい試合で優勝を勝ち取ってほしい」と日本神話にちなんでエールを送った。
野球部行きつけの焼き肉店「高田飯店」の店主松本幸作さん(70)は、早くも優勝のご褒美を思案している。普段、選手たちが食べるのは、ともに1人前600円(税込み)とお値打ちな豚のタン塩とカルビ。優勝したら、1人前1250円(同)の牛カルビをサービスしようと考えているといい「ぜひ祝賀会をうちでやってほしい」と期待した。決勝は店のテレビで観戦するといい「群馬はダルマやロックバンドで有名だが、そこに優勝旗を加えてほしい」と願いを込めた。
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