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隅田川花火 103万人復活祭! 待ち望んだ夏の風物詩、4年ぶり開催で初大台突破

[ 2023年7月30日 05:00 ]

<隅田川花火大会>4年ぶりに開催された隅田川花火大会(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 東京・下町の夏の風物詩「隅田川花火大会」が29日、4年ぶりに開催され、過去10年で最多の103万5000人(主催者発表)が来場した。新型コロナウイルス感染拡大により2020年以降、中止が続いていたが、今年5月にコロナの感染症法上の位置付けが5類に変わり、イベントの開催制限が撤廃となったことで復活。前回19年大会と同規模となる約2万発の花火が熱帯夜の空を彩った。

 夕日の光がまだ照り残る午後7時ごろ、東京下町の空にヒュー、ドドーン、バーンという音とともに4年ぶりとなる隅田川の花火が打ち上げられ、見物客から一斉に大歓声が上がった。

 さいたま市から来たという10代の女子専門学校生3人は「やばい」「奇麗」とスマートフォンを夜空に向けながら「改めてコロナが明けた感じがします」と、コロナ禍後、初めて生観覧する花火大会を思い切り楽しんだ。

 コロナ収束を祝う待ちに待った光の祭典。中止前と同様に約2万発が打ち上げられた。会場となった隅田川周辺には当初予想の95万人を上回る103万5000人が来場し、打ち上げ開始1時間前には早くも見物客で飽和状態となった。

 地下鉄浅草駅の出入り口付近ではメガホンを持った警察官が「花火は終わりました。今度は下を向いて足元に気をつけてください」と呼びかけた。打ち上げ会場付近では群衆事故を防ぐために投入されたDJポリスが「大勢の方で混み合っています。テンポよくお進みください」と見物客のテンションを必要以上に上げないよう、穏やかな口調で語りかけた。

 立ち止まっての観覧が禁止されていた吾妻橋など隅田川に架かる橋の上では、短時間にドッと押し寄せた見物客による自然渋滞が発生。警察官が日本語と英語で「橋の上を歩きながらの見物になります」とアナウンスし、事故につながる混乱は起こらず。大会終了直後、地下鉄浅草駅周辺などは人であふれ返ったが、駅の中には人数制限をして誘導され、1時間半後には混雑は解消された。

 見物客による場所取り合戦も過熱した。隅田川東岸にある約200平方メートルの小さな公園には早朝からレジャーシートが敷き詰められ、打ち上げ開始5時間前には早くも約200人が現場入り。中には「仕事仲間と来てます。4年ぶりなのでワクワクです」と、27日夜からテントを立て蚊取り線香をたきながら2夜交代制で“陣地”を守ってきたグループもいた。カメラを持参した客がレジャーシートの位置を巡って、隣の客と小競り合いする場面などもあった。

 コロナ禍前以上の盛り上がりを見せた隅田川花火大会。日常に戻りつつあることを100万人超が実感した。


 ≪超プラチナチケット 船上から観賞≫ 川面に浮かぶ船上から花火を観賞する隅田川花火大会ならではの光景も復活した。1948年に江東区木場で創業した船宿深川吉野屋はこの日、屋形船2隻と観覧船1隻を隅田川に出し、約90人が4年ぶりの花火を楽しんだ。東日本釣宿連合会の幹事長も務める深川吉野屋の吉野吾朗社長は「江戸の夏を実感するのが隅田川の花火。コロナがあってなかなか船が出せませんでしたけど、これでやっと」と感慨深げだった。花火大会当日に翌年の予約が全て埋まってしまうという超プラチナチケット。乗客にとっても待ちに待った日となった。


 ≪浴衣姿で満喫 レンタル店も復活、予約が通常の4倍≫ 隅田川周辺にはこの日のために、おめかしした浴衣姿の女性の姿が数多く見られた。浅草駅近くの着物レンタル店はレンタルした着物一式(浴衣、帯、げた、腰ひも、巾着)をプレゼントするキャンペーンを実施。普段の4倍に当たる約60人の予約が入った。コロナ禍のため観光客が激減。主力だった観光客向け着物レンタルをブライダル向けに切り替えるなど、企業努力を続けてきたが、復活した花火大会が潮目に。「多くのお客さまに着物プレゼントを喜んでもらえて良かった」と観光客向け事業復活にも手応えを感じていた。

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