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ハワイ島のマウナ・ロアが38年ぶりに噴火 世界最大の活火山 周辺住民に警戒感

[ 2022年11月29日 08:34 ]

 世界最大の活火山として知られているハワイ島のマウナ・ロア(標高4169メートル)が38年ぶりに噴火。AP通信によれば27日夜半に複数の地震が発生したあと、28日になって溶岩が流れ出て噴煙が立ち上り、火山雷も見られるようになった。

 一部地域ではすでに6ミリほどの火山灰が積もっており、同じハワイ島にあるキラウエア火山より規模の大きいマウナ・ロアは1984年から休眠状態だったが、10月14日に地震が発生。そのときには噴煙の兆候はなかったものの「きわめて不安定な状態」として警戒感が強まっていた。

 ハワイ島の人口は20万人。現時点では火口の西に位置しているカイルア・コナ(人口2万3000人)と、東のヒロ(人口4万5000人)の両都市に被害は出ていない。しかしキラウエアよりもいくぶん斜度があるあために溶岩が流れやすく、さらにほとんどの住民が38年前の噴火を経験していないため、当局では「最悪の事態に備えるように」と呼びかけている。

 マウナ・ロアでの最後の噴火となっていたのは1984年3月25日から4月15日まで。このときは海抜2900メートル地点まで火口が開き、ヒロ市の郊外4キロ地点まで溶岩が迫っていた。

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2022年11月29日のニュース