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東急ハンズ三宮店閉店 震災復興のシンボル的存在も営業32年で幕

[ 2020年12月31日 19:12 ]

 神戸の中心部を象徴した商業施設・東急ハンズ三宮店が31日、閉店した。この日午後6時の営業終了後、岡田勝店長が1階入口前で「三宮のランドマークと言ってもらえ、神戸のお客さんに愛してもらえた。32年間本当にありがとうございました」とあいさつ。1988年3月18日の開店以来、32年9カ月で営業終了した。

 開店当日は数百メートルの行列ができ、約5万人が訪れた。95年1月17日の阪神大震災では建物に深刻な被害がなかったこともあり、2カ月足らずの3月11日に営業再開。三宮は被害の大きな地域だったが「がんばろうKOBE」を合言葉に同年リーグ優勝したオリックスと共に復興のシンボル的存在だった。若者らの待ち合わせ場所としても親しまれたが、近年はネット通販に押され、集客力に陰りが見えていた。

 閉店を前に32年間、同店北側の生田神社側壁面に飾られた作業員の人形が1階で展示された。「常に新しいものを作り続ける」が同店のコンセプト。「ずっと建築中」を意味する人形が開店以来で地上へ降ろされ、フィナーレに花を添えた。閉店後の土地の利用方法については未定。

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2020年12月31日のニュース