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米カリフォルニア州全域に自宅待機命令 ニューサム州知事が19日に発令 医療崩壊の危機

[ 2020年3月20日 11:53 ]

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で医療危機と直面している米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム州知事(52)が19日、約4000万人の同州住民に対して不要不急の外出を禁止する「自宅待機命令」を発令した。

 すでにサンフランシスコ市などでは発令されていたが州全域が対象となった形。AP通信によれば、米各州で最多の人口を抱えるカリフォルニア州では15万人を数えるホームレスが感染したケースでの影響が懸念されており、ニューサム州知事は1億5000万ドル(約150億円)の特別予算を計上。ホームレスに感染者が出た場合、どこに収容するかといった対策に迫られていた。

 同知事はこの日「今後8週間で全住民の56%が感染するだろう」と語り、それが医療崩壊を招くと危惧。そのリスクを避けるために過去に前例のない州全域での「自宅待機命令」につながったもようだ。

 また南部ルイジアナ州のジョン・ベル・エドワーズ州知事(53)も「このままいけばあと1週間で医療は崩壊する」としてトランプ大統領に善処を求めるなど、各州のリーダーたちは緊急事態と直面。米国では全50州で1万人を超える感染者が出ており、この日は温暖なハワイ州の州議会議員が感染したことも判明した。非常事態宣言が出ている首都ワシントンDCでは19日だけで新たに32人が感染。このうち12人は35歳以下(最年少は8歳)だったことが明らかになっている。

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2020年3月20日のニュース