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復興後押し ワンピース「麦わらの一味」像の設置場所決定 最多希望のロビンは南阿蘇村

[ 2019年4月17日 17:10 ]

 熊本県は17日、熊本市出身の尾田栄一郎氏(44)の人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」のキャラクター像8体の設置場所を発表した。

 2度の震度7の地震で給食センターが被災した益城町にはコックの「サンジ」、最も設置希望が多かった考古学者の「ロビン」は、村内の東海大キャンパスが被災した南阿蘇村に設置される。

 同作品は海賊王を目指す主人公「ルフィ」と「麦わらの一味」と呼ばれる8人の仲間の活躍を描くもの。県は熊本こと「ヒノ国」に上陸したルフィと麦わらの一味が、被災地の復興を手助けするために、それぞれの特技を生かして復興の手助けをするという設定も用意している。

 熊本地震から3年を迎えた熊本県は、「ONE PIECE」と連携した復興プロジェクトを進めており、18年11月に県庁プロムナードに船長で主人公のルフィ像を設置した。今年度は4体設置され20年度までに設置する予定。費用は尾田氏が復興資金として県に寄付した8億円の一部を充てる。

 【キャラクター像の設置場所とその理由】

・ゾロ(剣豪)大津町・大津中央公園 武道場が被災、剣道が盛んな土地柄を活かし子どもたちと剣の修行を重ね、地震に負けない町づくりを目指す。

・ウソップ(狙撃手)阿蘇市・JR阿蘇駅前 緑(自然)の力を操る道具で阿蘇の草原の再生を手助けする。

・サンジ(コック)益城町(ミナテラス) 2度の震度7の地震で給食センターが被災。地元農産物を使い、おいしく温かい給食を作ることで子供たちの健康を笑顔を創り出す。

・ナミ(航海士)西原村・俵山交流館 萌の里 集落転移で被害を受け、コミュニティの再建が課題となっている。被災した村のシンボル・風車と集落の復興に風を送る。

・チョッパー(船医)熊本市・市動植物園 地震で獣舎が被災。県外への動物園への避難を余儀なくされた動物たちのケアを行い、来園する子供たちの笑顔を創り出す。

・ロビン(考古学者)南阿蘇村・東海大 地震の被害や教訓を後世に伝承する拠点となる東海大で、その手助けをする。

・フランキー(船大工)高森町・南阿蘇鉄道高森駅前 南阿蘇鉄道が寸断された高森町で、被災地域の希望となるべく、鉄道の終着駅で全線再開を目指す。

・ブルック(音楽家)御船町・ふれあい広場 音楽大学や多くの住宅が被害。音大生と奏でる復興への応援歌と軽快なジョークで住民の心の復興を後押しする。

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2019年4月17日のニュース