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U-23日本・佐藤 長谷部の“教え”いかし、大一番のUAE戦へ「次は自分たちの世代が」

[ 2024年4月19日 03:00 ]

<U-23アジア杯練習>長谷部への思いを語った佐藤(右)(撮影・小海途 良幹)
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 パリ五輪最終予選を兼ねたU―23アジア杯カタール大会に出場中のU―23日本代表は19日(日本時間20日未明)、1次リーグB組第2戦でUAEと激突する。10番を背負うMF佐藤恵允(22=ブレーメン)は先発が有力。今季限りでの現役引退を表明したMF長谷部誠(40=Eフランクフルト)から伝授されたメンタルを“整える”大切さを胸に刻み、勝てば突破が決まる可能性もある大一番に臨む。

 今こそ「心を整える」ことが必要な時と言っていい。勝てば1次リーグ突破の可能性もあるUAE戦。佐藤にかかる期待は大きい。前日17日は30度近い晴天の下、調整。「練習でもギラギラしていた。自分が出たら引っ張っていけるようにやっていきたい」。練習メニューは軽めでも、気持ちは燃えたぎっていた。

 大岩ジャパンでは細谷に次ぐ8得点をマークしている。決定力に加え、得点パターンも豊富だ。「死角からのゴールだったり、自分が起点となって得点になれば」と意気込む。UAEとは22年の前回大会でも対戦した。「引いてくる相手に対してきれいに崩すより、多少強引なプレーが必要」と攻略のイメージも膨らませている。

 前日、日本代表の主将として3大会連続でW杯に出場した長谷部誠が今季限りでの現役引退を表明した。昨年3月、大岩ジャパンがドイツ遠征した際、激励に訪れてくれたことは鮮明に記憶する。「苦しい時期もある。その中で自分のやるべきことをしっかり整理して」とメッセージをもらい、胸に刻んだ。つまり心は整った。大事な一戦を前に改めて肝に銘じた。

 もちろん、憧れるだけで終わるつもりはない。「人間的にも偉大なんだという印象だった。次は自分たちの世代が、そのような選手にならないといけない。日本サッカーのためにも必要」と言った。昨夏に明大サッカー部を退部し、長谷部と同じドイツに渡ってきた。強度も技術も本場でもまれた自負がある。まずは1次リーグ突破に導き、偉大なレジェンドに恩返しする。

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