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【引退表明の長谷部に聞く】決断のタイミングは? 後悔しない? 愛娘はどんな反応?

[ 2024年4月18日 05:10 ]

Eフランクフルトの長谷部誠(AP)
Photo By AP

 サッカーの元日本代表主将でドイツ1部アイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠(40)が17日、今季限りでの現役引退を表明した。02年のJ1浦和加入を経て08年からドイツで活躍。日本代表でW杯3大会に出場し、歴代最多の81試合で主将を務めたレジェンドが23年に及ぶ現役生活に区切りをつける。5月まで行われる今季終了後もクラブに残り、指導者の道へ進む。

 以下、長谷部との一問一答から。

 ――引退決断は精神的なもの?来季もやるだけの体力はあった?
 「回復により多くの時間を要するのは感じていた。今でもサッカーをするのは楽しいが、おそらく子供たちともできる。だからプロの舞台では、こういう決断を下した」

 ――去年の契約延長時には娘とスタジアムに入場したいと話していた。娘さんはどういう反応をしていたか?
 「残念ながら娘にはまだ伝えていません。事前に伝えていたら娘は学校で他の子供たちにしゃべってしまう。今日、家で伝える。娘と息子と一緒にもう一度スタジアムに入場できることを願っている」

 ――引退決断の決定的な試合や瞬間は?
 「だんだんと湧き上がってきた。今季はあまり試合に出ていない。でも練習でもだんだんと気付く。決断の正確なタイミングは言えないけれど、4~6週間ほど前に下した」

 ――今季はケガもない。決断を後悔するかもしれない不安は?
 「僕は人生に後悔することはない。時に人は後悔をすることもあるが、それは結果と結びついて後からするもの。僕は自分の決断は常に正しいと思っている。もちろん今はおかしな感じもする。1カ月後に何をしたら良いのか。シーズンが終わってキャリアを終えたら少し休んで家族と少し旅行する。だから、このおかしな感情は説明できないが、将来後悔することはない」

 ◇長谷部 誠(はせべ・まこと)1984年(昭59)1月18日生まれ、静岡県藤枝市出身の40歳。藤枝東から02年に浦和に加入。08年以降はドイツに主戦場を移し、08~09年にウォルフスブルクの初優勝に貢献。ニュルンベルクを経て14年からEフランクフルト。06年にデビューした日本代表では国際Aマッチ通算114試合2得点。主将として81試合出場は歴代最多。W杯は10年、14年、18年と3度出場し、ロシア大会を最後に代表から引退した。1メートル80、72キロ。利き足は右。

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