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新潟・千葉弾 びっくりホーム13年ぶり チーム最年長38歳の一撃で勝ち点1死守

[ 2024年3月31日 07:00 ]

同点ゴールを決めた千葉
Photo By スポニチ

 J1新潟は、ホームで柏と1―1で引き分け2戦連続ドローとなった。前半15分に先制を許したが、後半12分に今季初先発のベテランDF千葉和彦(38)が今季初ゴールを決めて同点に追いついた。勝ち点は8となり、順位は7位のまま変わらなかった。次節は4月3日にアウェーで磐田と対戦する。

 頼れるチーム最年長の千葉が魅せた。0―1の後半12分。左CKをクリアされたボールをつなぎ、MF高木が左サイドから前線へクロスを送る。攻め残っていた千葉が、思い切りよく右足ボレーで同点弾を叩き込んだ。

 まだ同点とあって喜びは控えめだった。それでもベテランの鮮やかな同点弾がチームを活性化させた。今季初ゴールを挙げた千葉は「ふかさないことだけを注意しながら打ったというか当てただけですね」とニヤリ。ホームでのゴールは11年8月6日の清水戦以来、13年ぶり「中学1年生の子が生まれたくらい?それだけ久しぶりです」と周囲を笑いに巻き込むと「頭以外のゴールは初ですね」と自身も驚きの鮮やかボレーに納得の表情だった。

 今季は開幕から第4節までメンバー外と悔しさを味わった。それでも「出る、出ないは自分でコントロールできることじゃない。自分はどんな状況でもいつ呼ばれてもいいように準備はしていた」と変わらずに黙々と練習に取り組んでいた。

 松橋監督も千葉のゴールに「涙が出そうなくらいだった」とベテランの一撃を称賛。「決してコンディションが悪いわけではないのに試合に絡めていなかったが、柏戦のハイプレスをうまくかわしたり、相手の勢いを止めるボールの持ち方ができる選手」と先発起用の意図を説明。期待通りの落ち着いたビルドアップで持ち味を発揮した。

 とはいえ2試合勝利から遠ざかっている。千葉は「もっと相手のプレスを剥がすシーンができたらチームに貢献できると思う。それが今後の課題だし、それが成長するチャンスだと思う」と6月には39歳になるが、さらなる成長を口にする。「今度は監督に涙も鼻水も出させるくらいの活躍をしたい」と最後まで千葉節で周囲を笑いに巻き込んだ。まだまだ進化する千葉は、次節3試合ぶりの勝利を目指し躍動する。

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2024年3月31日のニュース