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ボルシアMG 鹿島MF佐野海舟獲り シュツットガルト、ブレーメンも興味 ドイツ国内で争奪戦

[ 2024年1月25日 04:40 ]

鹿島の日本代表MF佐野海舟(撮影・西海健太郎)

 ドイツ1部の名門ボルシアMGが、鹿島の日本代表MF佐野海舟(23)の獲得に動いていることが24日、分かった。複数の関係者によれば、カタールで開催中のアジア杯にもスカウト陣を派遣している。佐野も将来的な海外移籍を希望しており、早ければ今夏にも渡独する可能性があるという。

 ボルシアMGは現在12位で日本代表DF板倉も所属する。チームの引き締め役としてFW浅野にも興味を示しているようにチームの平均年齢は25・9歳と若く、佐野にとってはチームに入りやすい環境が整う。ドイツでは佐野を高く評価するクラブが多く、シュツットガルトや同2部カールスルーエも興味を示すなど争奪戦が勃発している。中でも5度のリーグ優勝を誇る古豪が本格的に動き出した格好だ。

 佐野はボール奪取能力と推進力が持ち味で昨季、J2町田から鹿島に完全移籍。リーグ27試合1得点を挙げ、11月の26年W杯北中米大会アジア2次予選ミャンマー戦でA代表デビューを果たした。今冬の移籍市場ではリーグ優勝4度の古豪ブレーメンが違約金50万ユーロ(約8000万円)で正式オファーを提示。佐野の契約解除金は設定がなく、鹿島側に1度目のオファーを拒否されたもようだが、引き続き獲得を目指す方針という。

 森保ジャパンでも地位を固めつつある新星の周辺が一気に騒がしくなってきた。

 ◇佐野 海舟(さの・かいしゅう)2000年(平12)12月30日生まれ、岡山県出身の23歳。米子北高時代は1年生からレギュラーに定着し、3年連続で全国高校総体と高校選手権に出場。19年にJ2町田入りし、23年に鹿島へ完全移籍した。昨季はリーグ戦27試合1得点。昨年11月の代表活動で追加招集され、同16日ミャンマー戦でA代表デビューした。1メートル76、67キロ。利き足は右。

 ▽ボルシアMG 1900年創設。本拠地はドイツ西部のメンヘングラッドバッハ。西ドイツ代表FWハインケスやDFフォクツらを擁し、70年代にリーグを5度制覇した実績を誇る。ほかにUEFA杯(現欧州リーグ)優勝2回、ドイツ杯制覇3回など。11~12年に元日本代表FW大津祐樹が所属。現在は日本代表DF板倉が主力として活躍している。スタジアムは約5万4000人収容のボルシア・パルク。

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