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【Jトピ~データで読み解く】逆転Vへ導く鹿島DF植田の堅実守備 今季フル出場でファウルわずか3回

[ 2023年9月20日 06:00 ]

1メートル86の長身を生かし、空中戦で強さを発揮する鹿島・植田
Photo By スポニチ

 鹿島が首位の神戸と勝ち点6差の3位に浮上し、逆転優勝を視界に捉えてきた。リーグ2位の24失点という堅い守備陣を、今季欧州から復帰したDF植田直通(28)が不動のセンターバックとして支えている。

 熊本・大津高からプロ入りした鹿島で日本代表入りするまで成長した植田は、メンバー入りも出番がなかった18年W杯ロシア大会後に欧州移籍。ベルギーやフランスで経験を積み、今季古巣の鹿島に復帰した。ここまで全27試合でフルタイム出場を続けている。

 植田の特長は、その堅実性にある。今季ファウル数はわずか3。ペナルティーエリア内はもちろん、ディフェンシブサード(ピッチを3分割した守備側エリア)でのファウルが一度もない。
 タックルは36回で、センターバックとしては少ない部類に入る。イーブンな状況では無理をしない一方で、1メートル86の長身を生かせる空中戦では131戦99勝、勝率76%と高い。今季のシュート13本は全てヘディングで2得点。確実性の高いプレーで、チームに安心感を与えている。

 鹿島は16日のホームC大阪戦で早い時間に先制しながらも、前半25分に退場者が出て数的不利に陥った。植田はこの節の全選手で最多タイのクリア10回。相手に長い時間保持されるのは覚悟の上で、タックルは0回と無理に奪いにいかず、倍以上のシュート13本を打たれてもはね返し続けた。試合終了間際のラストプレーでも、FWセアラのヘディングシュートを頭でクリア。逃げ切りに貢献した。

 逆転Vに望みをつなぐ鹿島は次節24日に横浜戦、10月21日に神戸戦と上位2チームとの直接対決が控える。FWロペス、FW大迫というリーグ屈指の両ストライカーの前に、植田が立ちはだかる。
(データ提供・データスタジアム)

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