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W杯でのドイツ戦よりDFラインは前半8.2メートルも前進 後半も高く保って完勝

[ 2023年9月11日 03:50 ]

国際親善試合   日本4-1ドイツ ( 2023年9月9日    ウォルフスブルク )

<日本・ドイツ>サネ(右)と競り合う冨安(AP)
Photo By AP

 W杯カタール大会以来となった強豪ドイツとのアウェーでの再戦も、日本は勝利を収めた。

 4バックで臨んだ前半は安定した試合運びで、初めてセンターバックでコンビを組んだDF冨安と板倉は守備陣を統率し、DFラインを高く保った。同じ4バックで挑んだ前回対戦時の前半の平均プレーライン(相手ゴールラインからの距離)と比較すると、76.4メートルだったのに対し、今回は68.2メートルと8.2メートルも前進。1トップから最終ラインの距離は24.6メートル→19.7メートルと約5メートル縮まり、コンパクトな陣形で堅守を披露した。

 第2次森保ジャパン初出場の冨安は攻守で持ち味を発揮。前半45分にはFWサネにDFラインの背後を突かれるも、スピードに乗った走りで追いつきスライディングで止めるなど、広範囲の守備力が光った。守備の指標となるCBI(クリア+ブロック+インターセプト)は8回でこの試合全選手最多。さらに攻撃の起点にもなり、先制点はクリアボールを拾いダイレクトパスから、2点目も最終ラインでのサイドチェンジからだった。視野の広さを生かしたキック精度でチームをけん引した。

 3バックにした後半も72.4メートルと高いDFラインをキープ。コンパクトなサッカーで相手に決定機をつくらせなかった。ここから次のW杯までの3年でさらなる成長が見られそうだ。
(記録課・海鋒 宏樹)

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