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44歳・高原直泰引退 生粋の点取り屋 小野、稲本らと世界大会で活躍し、06年W杯出場

[ 2023年9月1日 05:25 ]

2017年、練習試合後、握手する沖縄SVのFW高原直泰選手兼監督(左)とG大阪のMF遠藤保仁
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 元日本代表FW高原直泰(44)が31日、代表取締役と監督も兼任するJFL沖縄SVを通じ、今季限りでの現役引退を発表した。16年に自らが創設したクラブの公式サイトで「ここまで多くの方々に支えられて選手を続けることができ、幸せな選手生活でした」などと報告した。

 U―16世代から小野伸二(現札幌)、稲本潤一(現南葛SC)らとともに世界大会で活躍。99年の世界ユース(現U―20W杯)で準優勝するなど、黄金世代と評された。万能型FWの高原は、絶対エースとして君臨。02年W杯日韓大会直前にエコノミークラス症候群を発症してメンバー入りを逃したが、Eフランクフルト時代の06~07年には、当時の欧州主要リーグ日本人最多記録となる11得点。出場したW杯ドイツ大会では無得点に終わったが、世界に通用するストライカーとして日本サッカー界を引っ張ってきた。

 08年の日本復帰後も各カテゴリーでプレーを続け、今年の7月2日にJFL初得点。J1~J3、JFL、地域リーグ、都道府県リーグの全カテゴリーで得点を記録するなど、まさに生粋の点取り屋として現役生活を全うした。

 引退後も沖縄SV取締役、監督としてチームをけん引する予定。沖縄SVはJFL最下位に沈んでいるが、希代のストライカーは残りわずかの現役生活を「全力で楽しんでいきます」と誓った。

 ◇高原 直泰(たかはら・なおひろ)1979年(昭54)6月4日生まれ、静岡県三島市出身の44歳。98年に清水東から磐田入り。リーグ優勝した02年にMVPと得点王。海外は01年に期限付き移籍したアルゼンチン1部ボカ・ジュニアーズ、ドイツ1部ハンブルガーSV(現2部)、Eフランクフルトなどで活躍。08年に浦和に移籍し、清水、東京V、相模原でプレー。日本代表は各年代で選出され、99年世界ユースで準優勝。W杯は06年ドイツ大会出場。国際Aマッチは57試合23得点。1メートル81、75キロ。利き足は右。

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