×

なでしこ主将・熊谷「あの感動をもう一度味わいたい」 W杯3大会ぶり優勝へ向けた“意識改革”とは…

[ 2023年7月10日 22:35 ]

11年の女子W杯ドイツ大会で優勝したなでしこジャパン
Photo By スポニチ

 なでしこジャパン主将のDF熊谷紗希(32=ローマ)が10日放送のNHKBS1「スポーツ×ヒューマン」(後9・00)に出演。今月開幕する女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会へ向け「あの感動をもう一度、今のメンバーで味わいたい」と12年ぶりの王座奪還に意欲を示した。

 日本中を感動の渦に巻き込んだ優勝から12年。当時、若手だった熊谷は主将としてチームを背負う立場に。W杯3大会を戦った盟友のFW岩渕真奈はW杯メンバーから落選。11年W杯ドイツ大会優勝を経験したメンバーはついに熊谷のみとなってしまった。それでも主将として目指したのは、メンバー全員、年齢を問わず本音でぶつかり合えるチームづくりだった。

 そのルーツとなったのは常盤木学園高時代の経験。ここの女子サッカー部の特徴と言えるのが“敬語禁止”のルール。部活動としては異例のルールのなかで年齢に関係なく意見をぶつけ合い、3年時には主将として全日本女子ユース3連覇に貢献した。

 なでしこジャパンでも主将として「自分の役割は理解してるつもり。いい意味でぶつかり合えるチームにしたい。一緒にピッチに立って一緒にプレーするんだから、お互いがやりやすいようにやった方が絶対にいい。言いたい事を言い合う。これが年下だから言えないというのはすごいもったいない」とチーム全体で積極的なコミュニケーションを取り合えるように働きかけた。

 チーム内の変化についてDF南萌華は「紗希さんを中心にチームが一つになっていくために必要なコミュニケーションだったりをとってくれているので、そういうのを見ていると自然とチーム全体で話すようになってきてる感じます。最初からこうだったかというとそうではない。紗希さんが色々と発進してくれたおかげで、そういう風に変わっていったのかなと思います」と話した。

 最後に4大会連続4回目のW杯出場となる熊谷は「単純にあの喜びの景色を見たい。あの感動をもう一度味わいたい。その瞬間を知ってるってことが最大のモチベーションになっているので、今のメンバーで勝ちたい」と意気込みを語った。

<なでしこジャパン 7月の試合日程>
▼14日 国際親善試合パナマ代表(ユアスタ)
▼22日 W杯1次リーグ第1戦ザンビア代表(ワイカト)
▼26日 W杯1次リーグ第2戦コスタリカ代表(ダニーデン)
▼31日 W杯1次リーグ第3戦スペイン代表(ウェリントン)

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

2023年7月10日のニュース