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あの大金星へ導いた「本気」ミーティング 西野朗氏「一番インパクトに残っているのが、その時」

[ 2023年6月24日 15:40 ]

西野朗氏
Photo By スポニチ

 前サッカー日本代表監督の西野朗氏(68)が24日までに更新されたYouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか?」にゲスト出演。自身が指揮官として演出した「マイアミの奇跡」にまつわるエピソードを明かした。

 チャンネルのホスト役を務める前園真聖氏は、当時の日本五輪代表チーム主将。豪華な顔合わせのトークは、自然と1996年アトランタ五輪で日本がブラジルを撃破した歴史的勝利の話題に移った。

 初戦の相手ブラジルは、DFロベルト・カルロスやMFリバウドら世界的名手が揃った優勝候補。相手の練習試合を視察した西野氏は「限りなく勝つ確率はゼロに近かった」と述懐する。当然、ボールを保持して試合をコントロールするポゼッションサッカーは望めず、戦術は守備的に。決戦1週間前に実施されたメキシコとの練習試合後、指揮官の「意図」を感じ取った一部主力選手がアクションを起こした。

 「ゾノ(前園)とヒデ(中田英)と城が(自分に)詰め寄ってくる圧力は覚えてますよ、今も。グラウンドで。バーって寄ってきて、3人顔並べて、“もっと攻撃的にいきましょうよ”みたいな感じで」

 3人の迫力に圧倒されながらも、西野氏は勝つための「方法論」としての守備的スタイルを主張。当時を思い出し、苦笑いで聞いていた前園氏も、ブラジル戦では守備に奔走し、日本サッカー史に残る白星に貢献した。

 「(そのシーンは)覚えてますよ。まあ、それ以外にもあるんですよ」と意味深な前園氏に対し、西野氏は「それは(氷山の)一角ですよ。一番インパクトに残っているのが、その時」と監督と選手の「バチバチ」だった関係を示唆していた。

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