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J2町田加入のパリ世代主力FW藤尾翔太「試合に出て結果残したい」黒田監督は早期起用を示唆

[ 2023年3月9日 19:59 ]

J2町田に加入し練習に合流したFW藤尾翔太(中央)と黒田剛監督(右)
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 C大阪からJ2町田への育成型期限付き移籍したFW藤尾翔太(21)が9日、町田市内でのチーム練習に参加した。移籍が発表された8日に練習に合流。この日は実戦形式を含むフルメニューを消化した。

 藤尾はC大阪U―18から20年にトップチームに昇格し、9月の浦和戦でJ1初出場初得点をマーク。21年途中にJ2水戸へ、22年はJ2徳島へ期限付き移籍し、それぞれ8得点、10得点と活躍した。満を持して今季C大阪に復帰したものの、ここまで出場機会がなかった。「J1の舞台に帰ってきて、試合に出ていないのにJ2に戻るのは、少し引っかかった」。2日間ほど熟考し「試合に出ていないよりは絶対に出た方がいいし、結果を残していかないといけない。そこが一番大きかった」と決意を固めた。

 大岩剛監督が指揮しパリ五輪出場を目指す現U―22日本代表で主力を担い、昨年の13試合でチーム2位タイの通算3得点。代表での自身の現状には「コンスタントに点が取れているし、試合に出て結果を残していけば(今後の選出も)あると思う」と自信を見せつつ「行くにも試合に出ていないとコンディションは上がらない。そこは少なからずある」と決断の理由に挙げた。覚悟を胸に再び挑むJ2で、今季の目標を「去年の10点を超える11得点」と定めた。

 オフに大型補強を行った町田は今季3試合を終え、勝ち点7の2位と好発進した。その一方で、開幕戦に途中出場した新加入のFW高沢優也が故障で長期離脱。前線で起点になるタイプの長身FWがオーストラリア代表ミッチェル・デュークだけとなっていた。そのデュークも代表活動で一時的に離脱する可能性もあり、クラブは複数選手の獲得可能性を調査。1メートル80と高さがあり、21歳の若さでJ2で実績を残した藤尾に白羽の矢を立てた。

 黒田剛監督は藤尾について「足元が上手で、大きいだけでなくハードワークもできる」と好印象。「勘が戻りチームの意図が理解できるようになれば、能力が発揮できると期待している。少しでも早くベンチに入れて、チャンスを与えていきたい」と早期の起用を示唆した。

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2023年3月9日のニュース