×

J2新潟が有終白星 寺川強化部長は松橋監督に続投要請することを明言

[ 2022年10月24日 04:30 ]

明治安田生命J2最終節   新潟2-1町田 ( 2022年10月23日    デンカS )

<新潟・町田>優勝を喜ぶ新潟イレブン(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 J2新潟は、ホームで町田とリーグ最終戦を戦い、2―1で勝利した。前半13分にMF三戸舜介(20)の今季5ゴール目で先制すると、同38分に同点に追いつかれたが、後半38分に再び三戸が決めて突き放した。この結果、J2通算200勝の節目の勝利を挙げ、今季を締めくくった。試合後、寺川能人強化部長(48)は、松橋力蔵監督(54)に続投要請することを明らかにした。

 03年のJ2優勝時をほうふつさせる光景がよみがえった。試合後にピッチ横で行われたインタビュー。堀米主将の「新潟最高!」に続き、松橋監督が「新潟超最高!」と叫ぶと、約2万5000人のサポーターがドッと沸いた。

 直後の優勝セレモニーでは、野々村チェアマンから授与されたシャーレを堀米主将が高々と掲げた。これがやりたかった――。選手もサポーターも一体となって喜びを爆発させた。堀米に続きシャーレを掲げた松橋監督は「このシャーレは選手のものだし、応援してくださったファンのものだと思っているので掲げさせていただいた感じです」と実直に語った。

 今季の有終の美を飾った。その立役者は2年目のMF三戸だった。前半13分に自ら相手ボールを奪い、鮮やかなカウンターから先制ゴールを決める。1―1の後半38分にはFW鈴木からのパスを受けてGKと1対1になると、冷静にフワリと浮かせて今季6得点目を挙げた。「点を決められたことは良かったけど、ハット(トリック)もできたと思うし、もっと自分のプレーを磨かないと」と満足はしていない。それでも「ショートカウンターはチームの一つの武器だと思うので、アルビらしい得点はできた」と胸を張った。

 今季は松橋監督が掲げた「より攻撃的」なスタイルが浸透し、J2最多の73得点をマークした。延べ9シーズン新潟に在籍しているベテランDF舞行龍は「“新潟らしさ”が変わってきた」とチームの変化を口にする。ショートカウンターからの至得点率はリーグ最多の4・2%(第41節終了時)とかつての武器は携えつつ、リーグトップの平均支配率60・1%(同)が示すように、ボールを保持しながらより攻撃的なスタイルを身につけた。

 寺川強化部長はこの日「クラブとして代えるという考えはない。続投をお願いする」と松橋監督に続投要請することを明言した。6季ぶりのJ1でも、新潟らしいサッカーをぶれずに貫き、旋風を巻き起こす。(渡辺 直美)

続きを表示

この記事のフォト

2022年10月24日のニュース