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Sランス・伊東 2戦連発で今季初勝利呼んだ 代表でも2トップいける!

[ 2022年9月2日 02:30 ]

フランス1部   Sランス4-2アンジェ ( 2022年8月31日 )

<アンジェ・Sランス>前半、ゴールを決め喜ぶ伊東
Photo By 共同

 フランス1部スタッド・ランスの日本代表FW伊東純也(29)が8月31日、敵地アンジェ戦で2試合連続となる今季2ゴール目を決めた。この日も2トップの一角でプレー。森保ジャパンのエースが決定力を見せ、チームも4―2で今季初勝利を飾った。新境地を開きつつある伊東の2トップについて、本紙評論家で元日本代表FWの城彰二氏(47)はW杯へ向けた日本代表の新オプションになりえると分析した。

 まるでストライカーの動きだった。1―0の前半45分、伊東はピッチ中央で味方のスルーパスに鋭く反応。右足1トラップで抜け出し、後ろから押されてバランスを崩しながらも、最後は横っ跳びしたGKの脇下を冷静に抜き、右足で流し込んだ。移籍後初得点となった8月28日のリヨン戦に続く2戦連発。背番号39は「うまく裏に抜けた。何とか粘ってシュートを打てた」と、納得の表情で振り返った。

 リヨン戦から中2日。3戦連続先発はまたも、本職でない2トップの一角だった。本来はサイドが主戦場だが、チーム事情で不慣れな位置でのプレー。「自分の持ち味は出せないかなと思うが、チームの戦術的に今は仕方がない」と受け入れ、リヨン戦では豪快なヘディングでフランス1号。この日も決定力の高さを見せつけた。

 チームは2―1の後半20分に退場者を出し、伊東も2―2の後半24分にピッチを去った。それでもその後に2点を加え、4―2で今季初勝利。2戦連発の伊東に地元メディアのRMCスポーツも「イトウはお祭りを継続!」と高評価を与え、伊東自身も「FWなので、結果を出せばいいという感じ。点を取れたことは良かった」と満足げだった。

 現在、森保ジャパンの基本布陣は4―3―3。伊東は右FWを務めている。既に高い得点能力も発揮しているが、2トップでさらに嗅覚が磨かれれば、日本代表でも大きな武器となる。また、FW大迫(神戸)のコンディション不良が続き、1トップに不安を抱えており、システム変更で伊東が2トップの一角で起用される可能性は十分にある。

 「勝てたのは良かった。続けていかないと意味がない。毎試合、点に絡むのは目標」と伊東。点取り屋と化した“IJ”が、約2カ月半後に迫ったW杯へさらに進化する。

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