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乾、ピカチュウ、北川が清水を活性化 加入後、得点1・1→2・0 アシスト0・9→2・0倍増

[ 2022年8月24日 06:00 ]

清水の3選手(乾、ピカチュウ、北川)加入前と後の主な項目比較
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 【Jトピ~データで読み解く】J1の各チームは夏の戦力補強を終え、新加入選手が続々と出場を果たしている。新戦力の合流後、すぐに結果を出しているのが現在、暫定11位の清水だ。終盤戦に向けて、降格圏から順位を上げている。(記録課)

 
 清水はこの夏に経験豊富な元日本代表MF乾貴士(34)、リカルド監督の下でプレー経験のあるブラジル出身のMFヤゴ・ピカチュウ(30)、欧州から復帰したFW北川航也(26)を獲得した。合流後間もない7月31日の鳥栖戦では3選手ともに早速、出場し、北川がゴールを挙げるなど、2点ビハインドから追いつく原動力として結果を残した。左サイドに乾、右にピカチュウとボール保持技術の高い選手が入り、攻撃を活性化。鳥栖戦以降は2勝2分けと4戦負けなし中で、順位も最下位から暫定11位まで浮上した。

 3選手の加入前と後のチームの90分平均数値を比較すると、得点が1・1→2・0、アシストが0・9→2・0と倍増。DF山原と左サイドで縦関係を組む乾はシュートにつながるラストパスがチーム2位の平均1・8本と得点チャンスをつくっている。チームのラストパスも6・0→8・7と増えた。

 北川とピカチュウは簡単にボールを奪われず、被タックルの保持率は北川がチーム1位の67%、ピカチュウが3位の57%とチームの平均を33%→42%に上げる高いキープ力を見せている。前線でボールを保持することで、守備の負担も軽減され、攻撃力が増す要因となっている。

 3選手が出場している直近4試合で3得点1アシストと活躍しているFWサンタナや、好守を見せる日本代表GK権田ら好調な選手も多い。選手層の厚みが増したチームは、終盤戦でさらに上位躍進を目指す。(データ提供・データスタジアム)

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2022年8月24日のニュース