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久保 21歳の誓いは「はい上がる」 右FWのレギュラー3番手に“降格” ブラジル戦から巻き返しだ

[ 2022年6月5日 05:30 ]

<サッカー日本代表練習>シュートを放つ久保(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 日本代表は4日、6日の親善試合ブラジル戦(国立)に向けて千葉市内で調整を行った。この日、21歳の誕生日を迎えたMF久保建英(マジョルカ)は、今年の目標としてW杯カタール大会出場を公言。本大会への試金石となる王国との一戦は途中出場が濃厚だが、国際Aマッチ初得点を決めて存在感を取り戻す。

 声が弾んでいた。あす6日の王国ブラジル戦。久保は「ワクワクしている」と目を輝かせた。11対11のミニゲームでは控え組とみられるチームに入ったが鋭いパスや高度な技術を連発。ブラジル戦出場をアピールした。

 この日、21度目のバースデーを迎えた。改めて「今年はW杯がある。そこを経験できるように頑張る。残り半分のシーズンを大事にしたい」と11月のカタール本大会出場への渇望をあらわにした。

 W杯アジア最終予選、2日の親善試合パラグアイ戦を通じて、チーム内の序列の変化が生じているのは理解している。「嫌でも自分の立ち位置が見えてしまって焦りがあった」。右FWのレギュラーは伊東で、2番手が堂安に繰り上がったことを痛感。後半26分から出場したパラグアイ戦では個のアピールに躍起になり、気持ちが空回りしてミスを連発した。だが「今は割り切っている。もう大丈夫」。圧巻のパフォーマンスで“時代の到来”を予感させた昨年9月のアジア最終予選・中国戦とは違い、追う立場であることを受け入れた。「ここからはい上がる」と21歳の決意表明だ。

 自信はある。「ビッグゲームで自分の出来に満足しなかったことがあまりない。強いほど燃える。南米は苦手じゃない」。U―19日本代表で行った18年12月のブラジル遠征ではU―19ブラジル代表相手に1得点。勝利に貢献した。21年12月5日のAマドリード戦でも後半終了間際にゴールを決め、強豪を撃破した。

 「現状を苦しんでも変わらない。残り3試合ある。良いサプライズになれば良い」。ブラジル戦では“ジョーカー”起用が濃厚。誕生日後の初陣で国際Aマッチ初得点を叩き込み、序列を覆すチャレンジの第一歩にする。(飯間 健)

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2022年6月5日のニュース